ラブライブ!サンシャイン!!2期1話~6話を振り返って。
お久しぶりです。サケ茶漬けです。
早いもので、ラブライブ!サンシャイン!!2期放送から1ヶ月半以上経ちました。
そろそろ折り返し地点。簡単に2期を振り返っていこうかなと思います。
お見苦しい文章になっているとは思いますが、お付き合いいただければ幸いです。
なお2期1~6話の振り返りとなっていますが、7話視聴後に書いた記事のため多少7話には触れています。その点も踏まえて読んでいただけると嬉しいです。
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1~5話
まずは物語の大筋を辿っていきます。
1話「ネクストステップ」。
惜しくもラブライブ地区予選で涙を呑んだAqoursが再出発を志す話。
2話「雨の音」。
1,3年生組が1人1人の違いを受け止め、肯定し、それを昇華していく話。
3話「虹」。
Aqours9人としての外界への接触、AqoursをAqoursたらしめているものは何かを突き止める話。
4話「ダイヤさんと呼ばないで」。
黒澤ダイヤがいつの間にか構築されていた自分を受け入れられる話。
5話「犬を拾う。」。
津島善子が自身の在り方を肯定し、桜内梨子が世界の見方を変える話。
流れが綺麗ですよね、本当に。
まるで1人の人間の人格形成の過程を見ているようです。
1話で再出発を志したAqours。2話では外の世界へ出るためにまず必要な、仲間のことを知る。3話で地元の人たちや学校のみんな以外で初めて、その数は少ないかもしれないけれど、確実に自分たちのことを評価してくれる人たちを得ます。
あくまで1期での目標は「自分たちだけの輝き」を見つけること。
1期では一貫してひたすら自分たちの内面を見つめ、自分たちはどうあるべきか、どこに向かうべきかを考えてきたAqours。
2期になりようやく「他人の目」を意識します。
それは廃校という彼女たちには大きすぎる壁にぶつかったから。
「やりたいようにやるからついて来れば?」ではなく「頼むからついてきてくれ...!」に変わったわけです。
予備予選は1期でも突破したわけですし、予備予選・地区予選共にAqoursを支持してくれた人たちはいたわけですが、2期で支持してくれた人たちとは違いますよね。
言い方が悪いですが、勝手にAqoursについてきた人たちとAqoursが引っ張ってきた人たちがいるわけです。
そこには大きな違いがあるかなと。
4,5話ではAqours9人で掴んだ「AqoursをAqoursたらしめているもの」を内から強固にするかのように黒澤ダイヤ、津島善子、桜内梨子、1人1人へとスポットが当たっていきます。
1人1人の成長によりさらにAqoursを確立させていく。
これが目的だと考えると、焦点を当てるメンバーは誰でも良いように感じられます。
しかし「全てのことに意味がある」と桜内梨子は言いました。
私の心を打ち震わせてくれたこの言葉。この言葉に敬意を表して、なぜこのメンバーに焦点が当てられたのかを少し考えていこうと思います。
この3人の共通点は、各学年の中でそれぞれAqoursに加入するタイミングが一番遅かったメンバーだということです。
これは各学年の中で一番現実を直視しているのはこの3人だということを表しているのではないでしょうか。
最後までキセキを信じられなかった3人。
彼女たちがAqoursを通し、自身を肯定すること。それ自体がキセキなわけです。
今まで長い間悩んできたことがAqoursに入ったら面白いように解決するんですから。びっくりですよね。
実際は解決しているというか、モノの見方を変えているわけなんですが。
見方を変えれば世界が変わる、とは誰が言ったものか。いい得て妙ですね。
思春期の悩みなんてたいてい自分の考え方を変えれば、なんでこんなことで悩んでたんだろうな、とさえ思うちっぽけな悩みなんですよ。
本作の中でそのちっぽけな悩みと常に対比されているのが廃校の危機。
4,5話で子供の悩みを取り上げることによって廃校問題がさらに重いものに感じられてきます。
こればかりは子供である彼女たちにはどうすることもできません、普通は。
しかし、今回もAqoursは「できっこない」を「できる」に変えるため、死に物狂いで頑張ります。
その「できっこない」と声を上げる側に一番近いのがこの3人ということです。
まずは内にある「できっこない」を「できる」に変えないと到底キセキは成しえない。
そういうことなのではないでしょうか。
スクールアイドルへの誘いをずっと断り続けた梨子。
一度は自分が特別であることを否定しようとした善子。
幾度となくAqoursの前に立ちはだかってきたダイヤ。
1期でこの3人に手を差し伸べたのは我らがリーダー、高海千歌でした。
2期ではこの3人が自分自身を前向きに捉えなおし、受け入れることができました。
次は他人を信じ、自分のことはあきらめている高海千歌の番。
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6話「Aqours WAVE」
Aqoursのリーダーで、いつでも先頭に立ってみんなを引っ張ってきた高海千歌がようやく自分を正しく認識できた話。
海岸で千歌が練習しているシーン、曜や梨子と普通に話しているようでしたが明らかに意識の乖離があったように思えます。
「「千歌ちゃん」」「焦らないで、練習通りに」「できるよ、絶対できる」
「なんでだろう、なんでできないんだろう…梨子ちゃんも、曜ちゃんもみんなこんなに応援してくれてるのに…」
ここで千歌が言っている「応援」とはどんな意味か。
他人の手助けをすること。また、その人。*1
ここからわかるように、千歌は他の人に助けてもらっているという意識が言葉にまでにじみ出ています。
それに対して曜と梨子はできない人を励ますのではなく、できることを信じて疑わない、全幅の信頼を千歌に対して寄せています。
最初からできると思っているんですよね…。ここまじで良い…。
「千歌ちゃん。今こうしていられるのは誰のおかげ?」
「それは…学校のみんなでしょ…町の人たちに、曜ちゃん、梨子ちゃん…」
「一番大事な人を忘れてませんか?」
千歌が自分の足跡を正しく認識し、評価できるようになったこのシーン。
やっと自分は「できる」と思えるようになった。
涙が止まりませんでした。
何もしてないと千歌はよく言ってきましたが、それは違いますよね。
Aqoursの発起人、リーダーとしてここまでグループを引っ張ってきたことは評価されてしかるべきのはず。
2期で梨子は何度もこれまでのAqoursを肯定するような発言をしてきました。
でも発言の中にはあきらめと取られてもおかしくないような否定的な言葉が多かった。
それゆえ千歌もその言葉に反発し、より前へと進む踏み台にしてきたというのもあったと思います。
何もしてなきゃここまで来るはずないんですよ。ラブライブに出て、地区予選まで進み、本選出場あるかもななんて言われてるのに…。
千歌は自分に課してるハードルが高すぎる。幼馴染に渡辺曜っていう完璧超人がいたせいもあるかもしれませんが、それを踏まえても自分に厳しすぎる。
こんな千歌がAqoursのリーダーだから応援しようって気になるんですよね。今までの話を通して、ほんの少しだけでも千歌が報われてよかったなって思います。
常に前だけを見据えて、もがいて、足掻いて、泥臭く生きていく高海千歌というキャラクターがより好きになる回でした。
あとMIRACLE WAVEでの「MILACLE WAVEが MILACLE呼ぶよ」の振り付け、最高でした。
千歌が起こした小さな波が、まわりまわって大きな波になり、やがて千歌のもとへ帰ってくる。
6話のすべてがこの振り付けに表されているようで感服しました。凄すぎる。
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Aqoursの再出発
ちょっと妄想です。
前回は突破できなかった地区予選。自分たちを見つめ直したうえでもう1段階成長したAqoursは今回、見事トップで通過しました。
これまたMIRACLE WAVEの1シーンから。
このカットめちゃくちゃ好きです。今まで自分たちのことで手一杯だったAqoursが外の世界へ勢いよく飛び出していく感じがします。
OP映像でも同じように後ろからのカットがあります。
MIRACLE WAVEのジャンプしているカットとOPのカットは同義なのではないでしょうか。
OP映像の方ではメンバーの足元にそれぞれのアイコンがあるところから、個を確立したAqoursメンバーたちが一致団結し、大海原へ飛び出していくと捉えることができそうです。
これ完全に6話までの流れ汲んでますよね。
千歌が起こした小さな波が巡り巡って大きな波となり、その波に乗って自分たちがまだ知らない世界へ。
最初6話のタイトルである「Aqours WAVE」を見たとき、波は起こすものと勝手に考えていましたが放送直前こんなツイートが。
波に乗る日か…
— 室田🐕雄平 (@muromuromurota) 2017年11月11日
なるほど、波は乗るものだったかと。
でもよく考えてみたら違うのかなあと。
波には確かに乗ってるけど、その乗ってる波は自分たちが起こした波でした。
何者にも頼らずに突き進んでいくAqoursかっけえよ…。
というわけでMIRAI TICKETをつかんだ時点で止まっていたAqoursの時間は再び動き出す、本当の再出発は今だ!と考えてみたりしました。
つまるところ、もう一度「We say ヨーソロー!!」ということですね。
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後半のキーパーソン・渡辺曜
余談です。さっきの話より妄想です。
先ほど「We say ヨーソロー!!」と言いましたが、ヨーソロー!!で最初に思い浮かぶのはもちろん、おてんば船長・渡辺曜です。
大海原へ飛び出したAqoursの舵取りをしていくのは渡辺曜なんじゃないかなと思っています。
スクフェスのストーリーでこんなことも言ってました。
千歌に航海士と言っているので自分は船長なんでしょう。
航海士って具体的には何をするんでしょうかね、と思って調べてみました。
航海士は船長が作成した運航計画に基づき、航海や荷役に関する業務の遂行のため、甲板部を指揮したり、自らが直接その業務にあたります。航海士の最も重要な業務に船の位置の確認があり、肉眼やレーダー、あるいは太陽や星を計測したり、人工衛星からの電波をキャッチしたりして船の位置を求めます。その他にも気象や潮流の変化を的確にとらえ、常に安全で効率的な航海成就に努めます。*2
めっちゃいっぱい仕事ありますね…。でも自らが直接その業務にあたるっていうのが千歌に合ってそうですね。彼女、背中で引っ張っていくタイプですもん。
破天荒な航海士、といったところでしょうか千歌は。
船長命令聞かずに勝手にいろいろやっちゃうタイプですね。
そんな千歌の手綱を握る、ではないですけどうまい具合にいい方向に持っていく、それが渡辺曜の役目なのではないかなと思います。
実際7話でも曜ちゃんそういうとこありましたよね。
こことか。
こことかもいつもと違いますよね。目立つことをやるときはいつも「わたし!?」と遠慮しがちな曜でしたが、今回は先頭切ってこんなことをやっている。
ちかちーに影響された部分もあったのではないでしょうか。
そんな渡辺曜の活躍に今後とも期待したいです。前半はセリフ少なかったですしね。
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あとがき
まずはここまで読んでいただきありがとうございました。
こんな拙い文章を読んでくださったあなたのことが好きよって感じです。頭上がりません。
例によって自分の文章力不足、アウトプット力不足で「こいつ何言いてえんだろうなあ」と思われる方が大半だと思いますが、ちょっとでも気持ちが伝わってればいいなと思います。
実際、自分こんなこと思いましたよ、って感じの盛大なメモ感覚でブログやってるので何も伝わってなくてもいいです。アニメ見てくださいアニメ。
結局、その作品に触れて何を思うか、何を受け取るかは人それぞれですからね。
でも人様の眼に触れさせるからにはそれなりに頑張って書いてるつもりなので、これ読んでどう思ったかとか言ってくれたら嬉しいです。
ブログ始めたきっかけっていうのがいつもふぁぼとか飛ばして「お前の言ってる事好きだぞ!!!」って心の中で言ってるけど、そろそろ自分も誰かにそういうこと言ってもらいたいなっていう邪な理由なので反応くれたら泣いて喜びます。
自分語りもここらへんにしてそろそろ締めたいと思います。
改めてここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またいつかお会いしましょう。