どんぶりちゃわん

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僕らは夢の中を生きる。 ─青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない 私感─

 毎日が金曜日、どうもサケ茶です。少し前に青ブタの映画見てきました。以下感想です。

 

 

人が常識を捨てられるのは、夢の中だけですから

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない

 

 この一言に衝撃を受けました。この世界における本質を見たような気すらします。

 咲太たちの生きる世界では人の悩みから起こる超常現象を思春期症候群と定義しているけれど、これは作中でもスクープとして取り上げられるほど常識外れなことらしい。そりゃそうだ、何の理由もなしにクマに引っかかれたようなデカい傷跡がつくなんてたまったもんじゃないよな。そういう現象を紆余曲折あっただろうにせよ受け入れているのは、少々乱暴な言い方ですけど常識を捨てている=夢と捉えていると言っていいのではないかと思います。

 それに作中で咲太は翔子さんのために結局死ぬことを一度は選んでしまうし、舞衣さんも咲太がその選択肢を選ぶことを確信した立ち振る舞いをしているし、マジで狂ってるんですよね。それくらい青臭くないと「青春ブタ野郎」じゃないですけど。

 で、その夢を本当に夢として捉えているかというとそうじゃない。咲太も舞衣さん翔子さんもあの世界で懸命に生きているんですよ。そりゃ自分の生きてる世界を完全に夢だなんて思うわけがない(と思う)けど、夢であるという可能性を拭い切れないまま生きているんじゃないかと思うんですよね。ここからはホントのホントに妄想ですけど、その夢である可能性をどこかわかりながらも、それを現実と捉え直して全力で生きていくのが本作のタイトルである「青春ブタ野郎は~夢を見ない」ということなのかな、なんて感じました。妄想全開ですけどね。

 そうなるとやっぱりこの世界は自分の認識次第で変えられるのかもしれません。勇気が湧いてきた~!

 

 総評:青臭さ万歳!

 

 アニメも好きでしたが映画もやっぱり好きな話でした。なんとなくこれが一番やりたかった話なのかなという感じがしたので話の方は一旦区切りになってそう。いや原作読んでないからわからんけども。原作にも手を出してみようかなという気持ち。100億万点!以上!