どんぶりちゃわん

作品やイベントの雑感等々

Super-pouvoir 私感。

 やっぱり伊波さんには敵いません。何よりも僕の心を打つのは彼女が紡ぐ言葉でした。

私も昔は人を信じられない人間だったんだけど、みんなのおかげで信じられるようになったんだよ

 この言葉、単純に嬉しかったのもありますがすごくシンパシーを感じました。

 僕は昔から舞台上での演者の言葉があまり信じられなくて。ちょっと固い言い方しましたけど例を挙げるとライブで「後ろまで見えてるからねー!」って言われても「いや、見えないでしょ」と思ったり(これは「見える」の解釈に齟齬があるだけかもしれませんが)。MCでも言わされてるんじゃないのかなと疑ったり、ただ耳障りの良い言葉を並べてるだけじゃないのと思ったり。アニメなど何かしらの作品でも変に引いて見てしまってなかなか物語に入り込めなかったり。

 そんな僕を変えてくれたのは伊波さんでした。彼女の演技や言葉、パフォーマンスからはあまりにも直接感情が伝わってきて毎度毎度驚かされます。しかもその感情は嘘偽りのないものだと信じることができる。何故なのでしょうか、僕にはわかりません。とにかく、表情や声音、仕草などすべての要素が重なって「本物」を正しく「本物」だと認識させてくれたり、「嘘」を「本物」だと認識させてくれるんです。

 そんな経験があったからこそどこか同じように感じてしまい、心に響きました。

 

今日が楽しければそれでいいじゃない

 伊波さんの生き様が表れているこの言葉には思わず涙してしまいました。いまこの一瞬を大事にすること。それが何よりも大切なことなのかもしれません。これは「An seule étoile」での経験から出た言葉でもあると思うんです。

くじけそうになるときばっかなんだけどさ、人生なんて。いいのよ。そんな時ばっかあったっていいのよって私は思ったね

たうんRadio第17回

 たうんRadioではこう言っていました。つらいことがあってもいつか報われる瞬間が来るから、それまで頑張ろうよ。つらい日々を頑張って頑張り抜いて訪れた最高の瞬間を全力で楽しもう。そう言われている気がしました。本当に世の中つらいことばかりですが、今回も、もう少し頑張ってみようかなという気持ちにさせられてしまいました。ほんと乗せるのうまいんだから。

 

 今回のイベントで、それ以前からも思っていたんですが、伊波さんは自分を消費してくれ、みたいなことを言いますよね。ここでの消費の意は娯楽として楽しむということです。伊波杏樹という一人の人間が苦しみに苦しみ抜いて生み出された快楽にただただ浸っていていいのかよという話。僕は嫌なんですよね。良いのか悪いのかは個人個人が判断するというか、これは個人による応援のスタイルの違いですかね。

 役者というのは他人から見られるのが仕事なので、そりゃあちらは消費される覚悟が決まっていると思います。でもこちらは踏ん切りがつかないんですよ。泥臭い部分も人間臭い部分も見てしまっているから、それをただの娯楽として浪費したくないと思ってしまう。僕らはいつだって見る側なので消費することから逃れられないとは思うんですが。だから僕はせめてもらったものを糧にして、一つでも多く自身の夢を叶えながら共に歩んでいきたいなと思うわけです。

 ここで一つ、どうぞ消費してくださいって言ってるのに弱い部分を見せるのは矛盾してるんじゃないかという疑問が僕の中に生まれました。でもやっぱりそれはInamin Townだからなんですよね、きっと。そりゃ良いところみせたいときだってあるし、弱音吐きたいときだってあるじゃないですか、人間だもの。Inamin Townがちょっと弱いところ見せてもいいかなと思える場所になっていたら嬉しいし、このままの持ちつ持たれつな関係性でいれたらいいなって思います。持ちつとか偉そうなこと言ってるけど実際お前持ててる?って感じですね。実際僕は彼女のことを1ミリも引っ張れてはいないと思うんですが、Inamin Town在住は僕だけじゃないんで。みんなで支えていけたらなと。「世界一優しい空間*1」を作っていけたらなと。僕はそう思います。皆さんはどう思いますか?僕は事あるごとに「みんながいるから」「ありがとう」と言ってくれる伊波さんをどこまでも支えていきたいし、彼女が辿り着いた先々で見られる新しい景色を一緒に見たいんですよね。

 

 今回のイベントを通して、この人を死ぬまで応援し続けたいなと思いました。比喩じゃなく言葉通りの意味で。でも僕は「これからもずっと応援してます!」なんてことは口が裂けても言えなくて。彼女が僕らに向けてくれる愛をいつ僕が重荷と感じてしまうかわからないし、いつ気持ちが冷めてしまうかわかりません。僕は強い人間ではないので。でも、できる限り長く応援し続けたい。もらってしまったものを返すには全然そんなことじゃ足りないけれど、今の僕にできるのはそれくらいしかないからね。まあ冷めないようにこうやってクソイタいオタクポエム書いてるんですけど。とりあえず自分のペースで長く熱く応援していけたらなと思います。

 改めて振り返ってみると、コーナーもライブパートも本当に楽しくて満足感しかありませんでした。あん塾なんかはマジで面白いコーナーですよね*2。今回は楽しさに極限まで振り切れてて良かったなあと感じました。やっぱりイタズラっ子みたいに無邪気な笑顔を浮かべてる姿が一番好きなんです、僕は。それでいてライブパートやMCなんかでは熱い気持ちもガッツリ見えてきていて。伊波さんの色々な顔が見ることができる、伊波杏樹欲張りセットみたいなイベントだったように感じます。とにかく良かった。

 またこういう楽しさの上を行く楽しさをくれるイベントがあればいいなと思います。次回のイベントも発表されましたが行けるかはわかりません、色々な意味で。いや行きたいんですけど。たとえ自分が行けなかったとしてもみんなが笑顔で帰ってこられるイベントなら満足だなと、心の底から思います。

 総括するとすぱぼあ本当に楽しかったー!というあれです。以上オタクポエムでした。またのご来場をお待ちしております。ありがと。

*1:たうんRadio第17回、とむじんさんのお便りより勝手に使わせていただきました。

*2:でもね塾長、略語パターンにばっかり頼るのはダメです。もう少し「こういう意味だろ!…全然ちゃうやんけ!」みたいなのも見たいです。贅沢か。