どんぶりちゃわん

作品やイベントの雑感等々

青春まっしぐら、なのかもしれない

 ここ数年キャラクターの“実在”を求め様々なコンテンツを飛び回っていた永瀬なのですが、この病の始まりは一体どこにあるんだろうと、今年に入ってからというもののずっと考えていました。数ヶ月に及ぶ長い思案の末、行き着いたのは至極当たり前の場所、Aqours1stライブでした。

 演奏が止まったステージ上で仲間の元へと階段を駆け上がる伊波杏樹さんの背中に、高海千歌ちゃんを強く幻視した瞬間が、きっと始まりだったのです。

 正直なところ自分でもとても驚きました。『ラブライブ!サンシャイン!!』というタイトルが生み出した一瞬の眩い光が、僕の胸に強く残り続けていたことに。それも原風景を忘れてしまうほど長い間。

 たぶん最後のライブが終わっても、また僕の胸に何かが、同じように深く心に刻まれていくのです。そう信じています。

 

 そんな気持ちとは裏腹に、終わりは終わりじゃんねという冷たい現実的な自分がいるのも確かです。

 取り繕わずに言えば、今はただ寂しい。僕にとって彼女たちの実在を最も鮮烈に感じさせてくれるのは、リアルライブで共有する時間そのものだったからです。

 そして、Finaleライブ後の日常を過ごしていく自分が、かつての日々に抱いた全ての感情を忘れてしまいそうで恐ろしい。終わったら何も残らないような気がしている。

 「0にはならない」と言ったって、ちょっと今は素直にそうとは思えない。

 

 ただ、そんな相反する2つの感情を抱えている僕の胸は今、高鳴っています。

 なんせ何が起こるかわからない。ライブ当日に何が待っているのかわからないし、ライブを見終えた後に自分がどうなっているかわからない。

 こんなにも全てが予測不可能な、自分の頭が頼りにならないことって今までになかった。なんかもう、何もよくわからなくて、楽しみすぎるかも!

 このカオスな心模様の行き着く先は未来の僕しか知りませんが、海辺で吹き抜ける潮風を浴びる時のような、爽やかな気持ちが待っていることを願っています。

 

どんなことがおこるのか わからないのも楽しみさ

青空Jumping Heart

Liella!3rdライブの『Sing!Shine!Smile!』について

3rdライブの『Sing!Shine!Smile!』、思わず「あ~これだよこれ、このシリーズのライブで俺が期待してるものはこれなんだよ」と大暴れしそうになりました。嘘です。

この曲の何が良かったかと聞かれれば、渋谷かのんの「みんなと一つになれたら」という願いが僕の生きる現実世界で結実したこと、と答える。

 

アニメでの『Sing!Shine!Smile!』はラブライブ!東京大会で披露された曲であると共に、強敵ウィーン・マルガレーテを打ち破った曲でもあります。

「本当の歌を教えてあげる」と豪語するウィーンに対し、「好きに理由なんかいらないよ」の超絶眩しいパンチラインで勝利を掴み取ったLiella!。これこそが青春です。

東京大会後の11話、神宮競技場の前で行われるかのんとウィーンのやりとりは、ラブライブ!スーパースター!!におけるラブライブ!という大会の価値観を端的に示していると思っています。

「あなたならわかるでしょう?どっちの方が上手かったか。なんなら今から決勝を辞退してもいいのよ?」と言ってのけるなど技術面で勝っていることを確信しているマルガレーテですが、それに対してかのんは「私たちは全員、みんなに歌を届けたいと思って歌っていた。一つになれたらと。その想いは、あなたより強かった」とややちぐはぐな回答をします。

どちらが上手かったかではなく、どちらが良かったか。全てが技術の優劣だけで決まるわけではない、という価値観が僕は好きです。これからの自分を信じさせてくれるから。

 

時は戻り東京予選、かのんとマルガレーテの対立で焦点になるのは歌へのスタンスです。価値観の衝突の末に勝敗が決まってしまったことは少し悲しく思いますが、こういう思い切りの良い進行が僕は好きです。やっぱり誰しもを傷つけない意見なんて存在しないし、勝負があるからには勝者と敗者が生まれる。勝ち残った側はそれを背負って進んでいかなければならない。今思うと重いテーマを扱っていたと思います。

勝利のために1年生を切り捨てるか否かという決断を迫られたLiella!でしたが、彼女らが出した答えは、変わらず9人で歌うというものでした。

マルガレーテが歌う『エーデルシュタイン』は劣等感や挫折から生まれる孤独で悲痛な叫びのように聞こえます。対してLiella!の『Sing!Shine!Smile!』は「楽しい」という初期衝動を取り戻し、それをみんなと分かち合う曲。

Liella!9人が切り拓いた現在地と純粋な想いがあまりにも透き通っていて、眩しくて、ライブではただステージを見上げることしか出来ませんでした。

そして、『Sing!Shine!Smile!』で歌われる「みんな」には観客も含まれていることを考えると、より一層感動が深まります。

かのんが結女という場所に意味を見出す8話の「Liella!の道が、結ヶ丘の道が、あなたと交わりますように!」の時点でそうなんですが、10話ライブ直前の「たくさんの人に歌を届けよう!」や円陣を組んだ際の掛け声からも分かるように、彼女たちは歌というメッセージを能動的に外の世界へ向けて発信するようになりました。

「みんな」へ向けたメッセージを画面を介さず生で受け取ることが出来たこと。それが何よりも格別の体験でした。

フィクションの出来事がリアルに持ち込まれ、そこに自分も参加することがえも言われぬ感動を生むのです。没入型体験です。フィクションがリアルを侵食するような、こういう瞬間がラブライブ!シリーズにおけるライブの一つの魅力だと思うし、僕はどうしようもなくこの瞬間が好きなんです。フィクションの住人になれたような気がして。この時に抱く感情こそが僕の本当の願いなのだと思う。

あの時、あの場所は何よりも虚構で、何よりも現実だった。

 

ライブ行く前は運よく当たった仙台だけ見れればいいかなと思ってたけど、結局愛知も弾丸で行ったし所沢も行きたくなっちゃった。あの空間は何度でも味わいたい至福の瞬間です。

爽やかな海風が吹く、わたしの居場所 -ラブライブ!サンシャイン!! Aqours EXTRA LoveLive! ~DREAMY CONCERT 2021~ 感想-

 ラブライブ!サンシャイン!! Aqours EXTRA LoveLive! ~DREAMY CONCERT 2021 Day2に参加してきました。2021年、最初で最後のAqoursワンマンライブ。数々のライブをクソみたいな世界に潰されてきた彼女たちが、長い助走期間を経て観客の前で描き出す物語は一体どのようなものだったのか。以下感想です。

 

 僕たちを取り巻く世界は絶えず変わっていく。そんなことは誰もが理解しているであろうことですが、2020年はあまりにも多くのものが大きく変わりすぎた。もちろん良い意味で変わったこともあったでしょうが、2020年を振り返ってまず出てくる言葉は「あんな年はもう二度と来ないで欲しい」です。数々の楽しみが泡となって消えてしまった。

 何も影響を受けたのは僕だけではなく(当たり前)、Aqoursが開催を予定していたつま恋凱旋ライブ、6thライブのドームツアーも中止となりました。悲しいお知らせが流れゆく日々。その後オンライン限定の配信ライブは何度か開催されましたが、有観客ライブは開催されずに時間だけが過ぎていきました。

 Aqours9人として開催した最後のワンマンライブである5thから、今回のDREAMY CONCERTが開催されるまで要した期間は実に2年半。これ1stから5thまでの期間よりも長いってマジ?毎日会ってたようなもんだったのに。それは嘘。

 Aqoursが身近だった日常から想像以上の時が過ぎてしまい、期待と不安が入り交じったまま今までとは違う心持ちで臨んだライブでしたが、変わらない居場所がそこにはありました。自分が見ている今はとてつもない早さで過ぎ去り、沢山のものに影響されて自身も変わっていきますが、確かに変わらないものがそこにはある。そんな温かい手触りが印象的なライブでした。

 また、今回のライブの軸となっていた幕間アニメ『今日のAqours』が非常に良かったです。幕を閉じたアニメにエピソードを差し込んでテーマを作る二次創作的なやり方には新しさと驚きを覚えましたが、愚直に“イマ”だけを積み重ねていく高海千歌の在り方は確実にアニメの文脈を汲んでいました。テレビアニメ1期から劇場版までの物語と今回のライブが地続きだった、という質感にただ幸せを感じます。そして、4th、5thを経てそれまでのアニメの物語から解き放たれた声優ユニットAqoursが、なお文脈の上で踊ってくれることに僕は嬉しさを覚えてしまいます。

 2021年の締めくくりとしてとても良いライブでした。「明日は明日の風が吹く」と言うように寝て起きれば昨日とは違う朝が訪れますが、それでも変わらない居場所がある幸せが僕に一日を終える勇気をくれるのです。

STIGMA

嘘しかつけない身体に用はなくて

STIGMA / DUSTCELL

 この一文だけが妙に質量を持ち、頭から離れなかった。悲壮感という言葉が合うものの、勇壮さより暗鬱さが勝る寂しい歌、そう感じていた。だが、もう一度噛みしめるようにして聞いてみると、その勇壮さが以前よりも舌に残った。

 

 


DUSTCELL - STIGMA

Virtual to LIVE in 両国国技館 2019 私感

VtL両国の備忘録です。気になったところをつまんでいきます。

 

↓セットリスト

1.Sharpness.../剣持刀也

2.ダンスロボットダンス/剣持刀也、勇気ちひろ

3.Los!Los!Los!/勇気ちひろ

4.メランコリック/椎名唯華cover

5.ロキ/椎名唯華、笹木咲

6.命に嫌われている。/笹木咲

7.恋愛裁判/夢月ロア

8.secret base~君がくれたもの~/夢月ロア、鈴原るる

9.ガーネット/鈴原るる

10.小さきもの/戌亥とこ

11.オトモダチフィルム/戌亥とこ、御伽原江良

12.おねがいダーリン/御伽原江良

13.千本桜/静凛

14.God knows.../鈴鹿詩子

15.バレリーコ/森中花咲

16.気まぐれメルシィ/森中花咲、える、鈴鹿詩子

17.MESMERIZER/える

18.君は薔薇より美しい/ジョー・力一

19.あいがたりない(feat. 中田ヤスタカ)/月ノ美兎

20.林檎もぎれビーム/鈴原るる、える、ジョー・力一、月ノ美兎、樋口楓

21.MARBLE/樋口楓

22.dream triangle/JK組(静凛、月ノ美兎、樋口楓)

UN1.Virtual to LIVE/にじさんじ

Virtual to LIVE in 両国国技館

 

 

1.Sharpness.../剣持刀也

剣持お前かっこいいよ。ライブの掴みとして本当に完璧だった。この曲ライブで初めて聞いたんだけど、剣持刀也イメージソングだけあって愛に溢れてたね。別に作り手じゃないけどファンメイドの曲をこんなデカい舞台で歌ってくれるの凄く嬉しくなっちゃった。個人的に剣持のラップを生で聞けたのが嬉しかったな。剣を鞘に収めて背中を見せるラストのシーンマジでシビれた。


6.命に嫌われている。/笹木咲

イントロが流れ出した瞬間思わず膝に手をつきました。笹木、大好きだぞ!!!嫌いなわけないだろうが!!!笹木咲を好きになったきっかけが『笹木は嫌われている。』だったから本当に嬉しかった。笹木の良いところっていつみても楽しいところだと思うんだけど、そんなやつがこのおっっっもい曲歌うのさすがに応えたね。でも最後に誰やねんを叫ばせて笑いに昇華するのは最高に笹木咲らしかった。


7.恋愛裁判/夢月ロア

じーざすなのだ???

この曲歌うロアちゃんの小悪魔っぷりに堕ちた。左右にぴょんぴょこ跳ねるのとその度に揺れる背中の羽がめちゃくちゃ可愛い。気まぐれなロアちゃんに振り回されてえな…。

いつもと違ってパッキリした声の出し方だったからそのギャップに恋しそうになっちゃったね。


9.ガーネット/鈴原るる

蘇るあの夏の記憶。雲一つない快晴の空、焼けるように肌を刺す太陽の光、麦わら帽子を被った桃色の髪の少女。こちらに振り返り、笑いかける姿はまるで向日葵のようだった。失ってから気づいたんだ。俺はあの夏、鈴原るるに恋をしていた。

そんな記憶ないんですけど。

優しく丁寧に歌い上げる鈴原の姿には思わず涙がこみ上げてきました。


10.小さきもの/戌亥とこ

戌亥とこ、にじさんじの歌姫の名に偽りなし。

イントロのアカペラには思わず鳥肌。画面の向こうで聞くのとは訳が違う。両国国技館を声一つで支配する圧倒的歌唱力には屈するしかない。あの瞬間は正に戌亥とこの独壇場だった。


12.おねがいダーリン/御伽原江良

ギバラさあ...

 

 

 

 

 

 

 

 

プレゼント何がいい?やっぱり赤スパ?

本人もパンフで言ってたけどこの曲御伽原江良に合いすぎてるんだよな。最強。


15.バレリーコ/森中花咲

森中この曲歌うには幼すぎるだろ!!!

最近森中三枝のマイクラ配信を見てるんですけど、アッキーナがかざちゃんの歌動画絶賛してたから聞いてたんだよな。そしたらこれよ。最高すぎる。

綺麗に高音が抜けて聞こえるかざちゃんの歌声と曲が合ってて最高。

 
18.君は薔薇より美しい/ジョー・力一

これさすがに今回一。力一は最高のエンターテイナーだった。マン・オブ・ザ・マッチ、ジョー・力一。異常に伸びるロングトーンにはただ圧倒されるばかり。普段の力一像が3Dになってひょうきんな動きで補強されるめちゃくちゃ解釈の一致って感じだったな。

力一、俺も前より変わってるか?

 

19.あいがたりない(feat. 中田ヤスタカ)/月ノ美兎

「大丈夫です」と優しく囁きかける月ノ美兎の心強さたるや。これは「これからも大丈夫」という未来に対する言葉なのかもしれないし、「私たちは大丈夫」という彼女らの実在に対する言葉なのかもしれない。色んな意味を内包した僕らへの言葉。全ての意味をくみ取れるわけではないけれど、思わず身を任せたくなるような優しい言葉が心にストンと小気味好い音を立てて僕の胸へと落ちていった。


20.林檎もぎれビーム/鈴原るる、える、ジョー・力一、月ノ美兎、樋口楓

力一が絶望少女達4人を従えてのセンター。バックのメンバーが豪華すぎるだろ。

鈴原の綺麗なステップとその隣で絶妙にダサいステップを踏み続けるえるちゃん大好きだよ。

「変わったあなたを誰に見せたい?」はさすがにシビれたね。力一、俺もそっち側に行ってやるから待ってろよな。


21.MARBLE/樋口楓

でろーんメジャーデビューおめでとう。所属レーベルが発表されたとき思わず両拳を天に突き上げました。Lantisに無限の信頼。今までの道筋をなぞるような歌詞には涙を誘われました。正直あんまり記憶ないから早く聞かせてくれ。てか作編曲光増ハジメは神だろ。


UN1.Virtual to LIVE/にじさんじ

そう、俺はこの曲を聞きに今日ここまで来たし、ここまで生きてきたんだよ。

この曲は「どうしようもなく今を生きてる」の強烈すぎるパンチラインに尽きる。Vtuberという曖昧な存在である彼ら彼女らだって「どうしようもなく」僕らと同じ「今」この時を確かに「生きてる」。目の前で確かな実在を伴って紡がれるこの言葉にはさすがに感極まって泣いてしまった。

ラスサビ前では全員がバックライトに照らされ、シルエットだけの状態になる。なぜだろう、輪郭だけになるとより確かに存在を感じられる気がする。2次元と3次元の境界なんてものは案外すぐ近くにあるのかもしれない。

そして後に続いたのは月ノ美兎の「行きましょう」という静かでありながら決意に満ち溢れた一言。まるで彼女に手を引かれているようだった。立ち止まるとか振りほどくとかネガティブな選択肢は浮かんでこなかった。胸の中に存在するのは彼女がこれから紡いでいく景色を見てみたいという純粋な好奇心だけだった。

 

 

 

総じてめちゃくちゃ楽しくて満足度が高いライブでした。初出しの発表がたくさんでこれからもにじさんじから目が離せません。Vtuber、正直ここまでの規模の人を熱狂させ動かせるコンテンツになると思ってなかったし、本当にこれからが楽しみ。こいつらの歴史に一枚噛みてえな~~~という密かな野望を携えてこれからも追っていきたいと思います。