どんぶりちゃわん

作品やイベントの雑感等々

「大人」と「子供」の狭間で。

どうも、サケ茶漬けです。

ラブライブ!サンシャイン!!16話(2期3話)も千歌ちゃんを含む9人は、逆境に負けることなく全力で駆け抜けていましたね。

取り急ぎ書きたい思いが自分の中にあったので、この回を見て感じたことを書き綴っていこうかと思います。

今の私には小難しい考察はできないので、本当に思ったことだけをありのままに。

 

 

 

今回の話、主軸として、「大人」と「子供」の違いが挙げられます。

たびたび大人と子供の違いが対比で表されていました。

 

私たちは大人になるにつれ、現実を知っていき、どこかに妥協点を探して人生に折り合いをつけていく。

子供のころ抱いていた夢も、いつの間にか無理だろうとつけて心の奥底へと押し込んでしまう。

夢は忘れることはあっても、決して消えることはなく、あとに残るのは後悔だけ。

彼女たちは挑戦、成功、失敗、妥協、野心、後悔、いろいろなものが渦巻く「大人」と「子供」の境界線にいる年代なんです。

そんな限られたモラトリアムの中で、彼女たちが思うことは。

 

 

 

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曜「本当によかったのかな?」

梨子「よくはない。けど最善の策をとるしかない。私たちは奇跡は起こせないもの。この前のラブライブの予選の時も、学校の統廃合の時も…。だからその中で一番いいと思える方法で精一杯頑張る。それが私たちじゃないかって思う。」

 

このシーン、梨子ちゃんはかなり大人びた考え方をしていますよね。

納得はしてないけれど、9人で歌うのはやっぱり無理だから2つに分けるしかない。

このように人はどこかで妥協して、あきらめて大人になっていく。

でも彼女たちはまだ高校生なんですよ。

 

 

 

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黒澤姉妹がWセンターを務める「MY舞☆TONIGHT」、その一節。

「この世界はいつも あきらめない心に 答えじゃなく 道を探す 手がかりをくれるから 最後まで強気でいこう」

旧網元の名家に生まれた黒澤姉妹。その2人がセンターでこの曲を歌っている意味、大きいですね。

あきらめない心があれば手がかりは手に入る。自分自身が手に入れたい答えも、進むべき道もわからないけれど。

先がどうなっているかわからないけれど、「行ってみよう!」と常に全力で、見切り発車なのが子供です。

まだまだ子供でもいいんじゃない?それじゃなきゃキセキなんて起こせっこないよ!

そう言われている気がしました。

 

 

 

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千歌「そしたら、ここを抜けて、こっちに出る。それから…」

梨子「ほんっと、あきらめないね。千歌ちゃんは。」

千歌「…道がある!」

 

先ほどのミカン畑の梨子ちゃんに対して千歌ちゃんはどこまでもあきらめない。

千歌ちゃんはいい意味で「子供」なんです。

止まることなく純粋に夢を追いかけ続けていく。

これが彼女たちの年相応の姿だと思うんです。まだまだなにもあきらめる必要はない。

 

 

 

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梨子「キセキは…起こるのかな?」

千歌「私、思うんだ。キセキを最初から起こそうなんて人、いないと思う。ただ一生懸命、夢中になって、何かをしようとしている。何とかしたい、何かを変えたい!それだけのことかもしれない!だから…! 起こせるよキセキ、私達にも!」

梨子「起こるかな、キセキ?」

千歌「起こるよ!だって、だって…虹がかかったもん!」

 

夢の大本は何かをしたいという気持ち。

何かをしたいという気持ちの先に目標として掲げていた夢、そして夢を叶えられたというキセキが待っています。

大人はいつでも懐疑的。何かを始める前に必ずできるかどうかを考える。

当たり前ですよね。大人は自分のしたことに責任を持たなければならず、誰だって間違いや失敗はしたくない。

でも子供は間違ったっていいんです。やることに意味がある。

廃校の阻止に奮闘している彼女たち。目標の大きさゆえ、彼女たちも大きく見えますがまだまだ普通の高校生。

 

ラブライブ!サンシャイン!!における虹とは何のことなのでしょうか?

虹とは太陽光が雨粒に反射し、その波長が変わることによって私たちの眼を通すとそれぞれ違う色に見える現象です。

光=輝き、雨粒=AqoursとするとAqoursが受け取った輝きはまた彼女たちから放たれ、その捉え方は多種多様ということでしょうか。

彼女たちを通して見える輝き、それは個人個人によって捉え方が違うものですからわざわざ言葉にする必要もないのかもしれませんね。

では、千歌ちゃんが言っている虹とは?

それは同じ場所で虹を見た9人にしかわかりません。

 

 

 

 

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千歌「どっちにするかなんて選べないし。どっちも叶えたいんだよ。 だから行くよ!あきらめず心が輝くほうへ!」

 

二兎追うものは一兎も得ず、といいますが彼女たちはラブライブ予備予選に出た後、学校説明会でのライブも成功させてしまいました。

あきらめない心、一心に夢を追い続ける貪欲さ、彼女たちから学ぶものは多くありますね。

今回の場合、「貪欲」というよりは「わがまま」といった方がいいのかもしれません。

間違っていてもいいから今自分がやりたいことをやる。悔いがないように。

千歌ちゃんが選択したのはきっと茨の道。

そんな険しい道でも走り抜いてくれることを確信させてくれるものがAqoursにはあります。

 

 

 

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ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。ここから後語り的な何かです。

 

大人になってからじゃできないことって絶対あると思うんですよ。

あの時やっぱりこうしてればよかった、なんで自分はこうしたんだろう。

成長してから後悔することってたくさんありますよね。

今回の話では未来の自分が絶対後悔しないように、わがままに自分の道を進むことを決めたAqours

その結果がどうであれ、あの時の自分たちは輝いてたなって胸を張って言い切れると思います。

かけがえのない今をどのように生きていくのか、考えていかなければいけませんね。